アルコール依存症を薬で治療
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自殺予防総合センターが2009年4月にまとめた報告によると、自殺者の4人に1人は家庭や職場でアルコール絡みの問題を起こしています。そして、その約半数は自殺時にも飲酒をしていたことが分かり、自殺と飲酒の関連の大きさが浮かび上がっています。
日本国内のアルコール依存患者(予備軍を含む)は、約440万人と見られています。そのためアルコール依存症の治療を受ける人も多いのですが、アルコール依存症で入院した患者の約7割は、退院したあと1年後には飲酒をしています。退院して2年後も断酒が続く人は、アルコール依存症の治療を受けた人のうち約2割と言われています。
アルコール依存症患者は、アルコール依存だけでなく他の精神疾患を抱えている人も少なくありません。例えば、アルコール依存症患者の3~4割りは、抑うつ状態がみられると言われています。アルコール依存症の治療で入院して、1ヶ月ほど断酒し「うつ症状」が無くなる場合は「アルコール性うつ病」と診断され、抗うつ剤は使用されません。しかし、元々うつ病の患者がアルコール依存症を併発している場合もあり、そのような患者にアルコール依存症のプログラムを強制すると「うつ病」を悪化させる可能性もあります。
現在では、アルコール依存症を克服するための様々なプログラムが行われています。その一方で、断酒を支援するための薬の開発も行われています。日本新薬(京都市)では、世界40ヵ国で販売されている「アカンプロセート(一般名)」と呼ばれる薬の開発を始めており、2009年3月から臨床試験の最終段階に入っています。日本新薬は、2012年の承認申請を目指して開発を続けています。薬だけで、完璧にアルコール依存症を治療できるのかは分かりませんが、今後の治療の可能性を広げることになるかと思われますので、新薬開発に期待したいですね。
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