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着物を右前にして着る理由

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古代では、着物は男女とも「左前」にして着ていたようです。遺跡から発掘された埴輪人物像などから、そのように推測されています。(この場合の「左前」は、着物を着ている本人から見た場合のことです)

しかし、平安時代の初期頃から、着物は右前にして着るようになりました。これは、唐の影響を受けたようです。嵯峨天皇(786~842年)が、818年に詔(みことのり)を発令したのですが、そこには「日常の礼法・ふだん着の衣服は、男女とも唐法による」と定められていました。

着物を左前にして着るのは、古代~奈良時代までの慣習でした。しかし、現在では、死人に着物を着せる場合に、着物を左前にして着せるのが慣習として残っています。死人には着物を左前にして着せて、生き返らせてはいけないという意味があるようです。

そのためか、「左」という漢字を使った言葉には、よくない意味のモノが多く存在しています。

たとえば、会社の中での人事異動などで、「左遷」は「栄転」の逆の意味で使われており、出世コースから外れたような意味合いがありますし、人のことを「左巻き」と言った場合は、頭の回転が鈍いという意味合いで使われています。他には、「□△会社は、左前だ」と言った場合は、会社が倒産寸前であるという意味で使われています。


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