インフルエンザと脳症
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インフルエンザウイルスに感染した場合、脳症になる可能性があります。インフルエンザウイルスに感染すると、インフルエンザウイルスを攻撃するために免疫細胞がサイトカイン(たんぱく質)を分泌します。そのサイトカインが過剰に分泌された場合、血液中の物質が血管の外に漏れてしまいます。それが脳内で起こった場合、脳の組織が腫れて脳内の圧力が高まり脳機能が低下する場合があります。それが脳症と呼ばれる症状です。
脳症は、毎年110人くらいの患者が出ているのですが、そのほとんどは5才以下です。脳症の症状としては、幻覚・幻聴・異常行動・異常言動などがあります。あと、呼びかけても反応しない・5分以上続くけいれん発作などの症状が出ることも少なくありません。
新型インフルエンザが、季節性のインフルエンザより脳症を起こしやすいのかは不明ですが、A香港型はAソ連型やB型より脳症を起こしやすいといわれています。
脳症にかかった場合、2000年頃までは死亡率が30%を超えていました。しかし、その後は徐々に減り10%以下となってきました。これは、一部の解熱剤が脳症を悪化させていたことが判明し、その解熱剤は使用されなくなっていますし、治療法も改善され良くなってきているからと考えられます。しかし、脳症になりマヒなどの後遺症が残る場合の確率は、以前と変わらず25%くらいのままです。
なお、根拠は不明ではあるのですが、日本人を含めた東アジア人は、欧米人に比べて脳症にかかりやすいといわれています。
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