海の酸性化で悪影響を受ける生物
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地球上では温暖化による影響がさまざまなところで出ており、海も例外ではありません。温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)が大気中で増えてくると、当然ですが海水に溶ける二酸化炭素の量も多くなります。二酸化炭素が水に溶けた場合は「酸」として働くため、海水に溶ける二酸化炭素の量が増え続けると、海水の酸性度が強まっていきます。従いまして、温暖化が進めば海は酸性化するということです。
海の酸性化が進むと、海の生態系にも変化が起こります。酸性度は「PH(水素イオン濃度指数)」で表し、酸性度が7PH未満になった場合が酸性です。現在の海水の表面は平均で約8.1PHで弱アルカリ性となっています。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によると、2100年に大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が現在の倍くらいになると酸性度は7.8PHまで下がると予測されています。酸性化が最も深刻になりそうなのは北極海ですが、日本近海でも酸性化は確認されています。
酸性化による悪影響を直接受ける恐れがある生物としては、ウニ・サンゴ・貝類などです。酸性度が下がり、わずかな変化が起こるだけで貝やサンゴなどは殻や骨格を作りにくくなります。
原因は不明ですが、5500万年前に海底に閉じ込められていたメタンが放出され、かなり激しい酸性化が起きています。その際、絶滅した海洋生物もいます。その環境が元に戻るのに10万年かかったといわれています。18世紀の産業革命の頃と現在とを比べた場合、酸性度は0.1PHほど低下したと見られています。18世紀頃の海水を人工的に再現させサンゴの赤ちゃんを育てたところ、現在のサンゴの赤ちゃんの方が約1割ほど骨格の重さが少ないという結果が出ています。
いずれにしても、温暖化と同時進行する海水の酸性化を止めるには、二酸化炭素(CO2)の排出を減らすしかないため、今後の人類の営み次第では海水もどうなるか分かりません。
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