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高額納税者公示制度(長者番付)が廃止された理由は?

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所得税額が1000万円以上の人を高額納税者とし、所得税法233条「申告書の公示」に従い、全国各地の税務署で毎年5月16日~5月31日まで公示されるのが、高額納税者公示制度(俗称:長者番付)でした。

この高額納税者公示制度の目的は、高額納税者の名誉をたたえる意味もありますが、納税額を一般に公開し、第三者が簡単にチェックできる状態にすることで、公正な申告を促す意味もありました。

しかし、高額納税者公示制度では、納税額の他に「納税者名」や高額納税者の「住所」まで公示されていたため、寄付を迫られたり、強盗に目を付けられるなど、危険性は絶えず指摘されていました。

このような高額納税者公示制度によるリスクを避けるために、高額納税者の中には、ペナルティを覚悟の上で納税する日を先送りしたり、本来申告すべき納税額より低めに申告しておいて、4月以降に修正申告する人もいました。要するに、高額納税者リストに入らないようにすることで、個人情報を世間にさらさない自己防衛をしていたということです。

現在では、個人情報保護法が施行されていますから、納税者名や住所が公示されることなど考えられませんが、2005年までは危険性を指摘されながらも、高額納税者公示制度による個人情報の公示は続けられていました。しかし、政府税制調査会は、上記のようなリスクを踏まえた上で公示制度を見直し、2006年度から高額納税者公示制度を廃止しました。

しかし、高額納税者リストに載ることを夢見て、起業などをして頑張っている人も多かったのは事実ですけどね...。


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