ようこそ! 「中学生のための雑学うんちく集」へ

フルマラソンの水分補給不要説

スポンサード リンク



マラソンの日本最高記録は、男子では高岡寿成選手の2時間6分16秒で、女子では野口みずき選手の2時間19分12秒です。ちなみに、男子の世界記録はハイレ・ゲブレセラシェ選手の2時間03分59秒で、女子はポーラ・ラドクリフ選手の2時間15分25秒です。

高岡寿成選手が出した日本最高記録は、2002年10月13日に行われたシカゴマラソン(アメリカ)で達成されました。そのレースで高岡寿成選手は、一度も水分補給をせずに最後まで走りました。高岡寿成選手が水分補給を行わなかった理由は、胃腸が弱いため水分補給で体調が変わるリスクを避けるためと、給水所でボトルを取れなかった場合の心理的な悪影響を回避するためでした。

高岡寿成選手は、シカゴマラソンが行われる前に、合宿での40キロ走で給水なしの走法を試したところ、疲労は大きかったのですが戦略としての自信を掴んでいました。そのため、シカゴマラソンのレース中に、自分の体調を確かめながら給水なしでゴールまで走り通し、マラソン日本最高記録を達成することが出来ました。

給水なしのフルマラソンは、高岡寿成選手のようなトップランナーが練習を積み重ねたうえで、慎重に行うからこそできる走法です。一般のランナーが給水なしで走るのは危険とされており、夏場のように気温が上がる時期では、高岡寿成選手でさえ水分摂取は鉄則となります。

●運動中の水分摂取の各機関の目安
・国際陸連:1時間あたり400~800ml
・日本体育協会:1時間あたり500~1000ml
・日本体育協会:体重の2%以上を体内から失うことは危険
・全米スポーツ医学会:体重の2%以上を体内から失うことは危険
(臨床スポーツ医学「2008年臨時増刊号」より)

フルマラソンを走る場合、水分摂取は原則ではあるのですが、汗をかいて体重の数%の水分を失うことで体を軽い脱水状態にすると、タイムを縮めるのに理想だとする論文などでの説もあります。これは、体重が減れば走るためのエネルギーが少なくて済むため、効率が良くなるという論理です。しかし、安全に走ることを最優先にすべきですから、水分補給をしながら走るのが基本であることは忘れてはいけません。



スポンサード リンク